第22回目のトレッキングは、以前から行ってみたいと思っていた仙丈ヶ岳です。トレッキング部活としては昨年の乗鞍岳以来、2回目の3000m越えの山となります。
そして、今回は場所が遠く日帰りにはちょっと行程的に厳しかったので、初めての山小屋泊としました。
また、今回は前回のにゅうの教訓を生かして夏山の午後は活動を行わないように日程を組んだのですが、それだとどうしても皆が電車の始発で集合していると間に合わないため、車で各自の自宅近くでピックアップして行くことにしました。
部長号は、1:30に自宅を出発!
その後、メンバー二人をピックアップして国立府中ICから中央道に乗ったのは4:00頃。さすがにこの時間には、高速道も渋滞もなく順調です。
しかし、途中、勝沼あたりで雨模様の天気に。。。
今年のトレッキングは天候に恵まれていなかったため、今回もだめかと半ばあきらめ気分となってしまいました。
高速道が順調に流れていたため、待ち合わせ場所の双葉SAへ到着したのは、5:00頃でした。
芦安駐車場(6:40)
双葉SAで他のメンバーを乗せた2台の車と合流後、白根ICで高速を下りて仙丈ヶ岳へ向かうため、バスの乗り換え場所である芦安駐車場を目指します。
白根ICから約30分ほどで芦安駐車場に到着しました。
芦安駐車場は、混雑期の臨時駐車場も含めるとかなりの数の駐車場があるのですが、天候があまりよくなかったのと朝早いこともあって、バス乗り場に近い駐車場に止めることができました。
駐車場からバス停に向かおうとすると乗合タクシーの呼び込みが。。。
料金がバスと同じ¥1100(入山料¥100含む)で、バスの発車時刻まで1時間もあったため、タクシーを利用することとしました。
広河原(7:30)
乗合タクシーは9人乗りで、すでに乗客が何人かいたため、全員で7名の我々は、2台の車に分かれての乗車となりました。
芦安駐車場から1時間弱で広河原に到着です。
ここからはタクシーも入れないようで、バスに乗り換えて登山口の北沢峠まで行きます。
広河原は、北岳への登山口でもあり、ここから登山道を目指して歩いていく登山者が多くいました。
ここで、空の雲間から青空が!!
雨や曇りの天候を覚悟していたメンバーも、今日こそはと少しテンションが上がってきました!
北沢峠(8:40)
バスの出発時刻まで1時間はあったのですが、登山者が多かったため臨時のバスが出るとのこと。
混雑期は臨時バスが頻繁に出るようです。
広河原から北沢峠に向かう途中で、空が完全に青空になりました。
我々をはじめバスに乗車していた他の登山者もみんな歓声を上げて喜んでいました。
約30分ほどで登山口にあたる北沢峠に到着しました。
ここで記念撮影をして登山道に向けて出発したのですが、途中、「あれGさんは。。。 」とメンバーの一言。。。
Gくんがいないことに気づき、慌てて戻ってあたりを探すとベンチに座って身支度をしている彼の姿が。。。
彼に申し訳なく、同じ場所で一人で記念撮影を。。。
あとで、メンバーの一人のデザイナーが2枚の写真を合成してくれましたが、まるで一緒に写ったかのような写真でした。
すごい。。。
車道から登山道への分岐点(8:50)
北沢峠から車道を5分ほど長野方面に下ると、道の左手に「馬の背」方面を指す標識が現れます。
標識に従って林道を下って大平山荘まで向かいます。
さきほどまで青空だった上空もいつの間にか雲に覆われて先行き不安な気持ちです。
大平山荘(9:00)
林道を5分ほど下ると大平山荘に到着します。
この山荘からは北アルプスを望むことができるようなのですが、あいにくこの時は曇っていて何も見えませんでした。
この山荘の前を横切って脇を進むと「藪沢新道」と呼ばれる仙丈ヶ岳への登山道があります。
山荘の前にベンチがあったので、装備し忘れていたものがあったメンバーは、ここで装備をしました。
ここでトラブル発生!
メンバーの一人が準備していたハイドレーションのチューブの連結部分が合わないことが判明。。。
彼は、他に水を用意していなかったため部長のペットボトルを1本進呈しました。
熊出没注意!!(9:05)
大平山荘の壁に「熊出没注意!!」の張り紙を発見!!
2週間前にさっき通ってきた北沢峠付近で熊の出没が確認されたらしい。。。
早速、熊ベルを準備!
苔、きのこ通り(9:30)
大平山荘の脇から登山道に一歩踏み込むと、そこには前回のにゅうと同じように苔に覆われた木々が生い茂る幻想的な森が広がっていました。
道端には、苔の合間からきのこがたくさん生えており、キノコフリークのKさんは、にゅう同様、足を止めてしきりにシャッターを押していました。
甲斐駒ケ岳山頂が一瞬見える!(10:10)
登山道から2~30分ぐらい登ったあたりから急に傾斜がきつくなってきました。
苔がたくさん生えているようにあたりは湿度が高く、蒸し風呂に入っているかのように汗が滝のごとく流れてきます。
傾斜のきつい山道を少し進むと、後方の視界が開けた場所があり、そこから一瞬、甲斐駒ケ岳の山頂が雲間から見えました。
メンバーも歓声を上げてここぞとばかりに写真を撮っていました。
見えない藪沢大滝(10:15)
しばらく急登が続き、若干開けた場所に到着。
遠くから滝の音が聞こえてきて、右の崖の傍に「そーっとのぞいて見てごらん」と書かれた看板が立っていました。
ここが藪沢大滝の滝見台のようで看板の立っている場所の先は、急な崖となっているました。
足元に気を付けながら、その場所から音のする方向を見ましたが、なんとなく川のようなものがかすかに見えるだけで、木々がじゃまでよくわかりませんでした。
藪沢を渡る(10:40)
藪沢大滝を過ぎると道の右側の眼下に川が見えてきました。
これが「藪沢」と呼ばれる川のようです。
川の右岸を進んでいくとはるか下方に見えていた川がどんどん近づいてきて、最後には写真のように川を渡る橋に道がつながります。
雪渓(10:45)
橋を渡ったところに雪渓がありました!
厚さが4~50cmはあったでしょうか。
結構、しっかりした雪渓でした。
このまま冬まで融けそうにない感じでした。
ちょうど、この橋あたりで上空に青空が広がり、日差しが差してきました。
ずっと、曇り空の中を進んでいたので、メンバーのテンションも上がりました。
高山植物の多い道(11:00)
橋を渡って川の左岸を進むと勾配が徐々にきつくなってきます。
また、急にあたりがガスってきて視界が悪くなってきました。
ただ、左岸には時々、小さな滝が現れ、また山道のあちらこちらに色とりどりの花々が増えてきて、疲れを癒してくれます。
軽い高山病(11:15)
メンバーの二人が、若干、頭痛気味とのこと。
高度が、2500mに近づいてきたため、軽い高山病だと思われます。
昨年、乗鞍岳に登った時も同じ症状だったので、今回は二人とも酸素缶を準備していました。
高度に慣れるため、ここで少し休憩としました。
馬の背ヒュッテ到着!!(12:15)
しばらく藪沢の川岸を進むと左から五合目からの登り道が合流します。
この合流地点から道が川岸を離れ右の斜面に取り付いて登るようになります。
この斜面を少し登ると今日の宿泊場所の馬の背ヒュッテに到着です!!
布団1枚で2名分!(12:30)
ヒュッテの入口に入るとすぐに中から、「お泊りの方ですか~」と若いお兄さんが出てきました。
「はい、そうです」と答えると、靴の置き場所など簡単な説明があり、中で早速、チェックインです。
料金は一泊2食付で¥7500です。我々は、明日のお昼のお弁当も予約していましたので、プラス¥1000でした。
チェックインを済ませると、今度は若いお姉さんに荷物置き場や更衣室などの説明を受け、部屋に案内されました。
部屋一面にはすでに布団が敷きつめれれており、布団1枚を2名で共有して寝るスペースしかありませんでした。ただ、掛け毛布は一人づつ用意されていました。
夕食までまったりと過ごす(13:43)
昼食がまだだったので、荷物を置いて食堂でランチタイムとしました。
我々以外は、まだ宿泊客はいませんでしたが、昼食時ということもあって、山頂を目指している団体客が食堂でカレーを頼んでいました。
チェックインの時に今日は混雑しているので、夕食は16:30からお願いしますとのこと。
昼食を済ませた後、早いとはいえ、夕食までまだ3時間以上時間があったので、宿の外に出て周辺を散策することにしました。
この時は、ガスも晴れ、上空には青空が見え、明日登る予定の山頂もよく見えていました。。。
明日も晴れるといいなあ~
山の上で生ビール!!(14:20)
散策も飽きてきて、一旦山小屋の中に戻ると、食堂のメニューの「生ビール ¥700」が目に飛び込んできました。
確かさっき昼食の時に別のグループが頼んでいた時に「今日は、¥200引きです!」と言っていたような。。。
夕食の時に飲もうと思っていたのですが、時間もあることだし、待ちきれずにオーダーすることに。
枝豆も一緒に注文して、高速SAで仕入れたおつまみと一緒に至福の時へ。。。
山の上での生ビール、最高ですね!!
夕食はカレー!!(16:30)
生ビールを堪能した後、夕食の時間までIくんとモンスター狩りの時間を過ごすことに。
ちょど3回目の狩りが終了する頃に夕食の時間となり、食堂に呼ばれました。
食堂には、カレーがテーブルに上に並べられていました。量は、そんなに多くなかったのですが、おかわりは自由とのことでした。
生ビールとおつまみでお腹が膨らんでいた部長は、一杯で十分でした。
着席してしばらくするとチェックインの時に対応してくれた若いお兄さんがご挨拶と仙丈ヶ岳や山小屋の説明をしてくれました。楽しい説明だったので、食堂は、みんなの笑いで結構盛り上がっていました。
この人が山小屋のご主人らしいです。若い!
食事を済ませた後、部屋でまったりと過ごしていると外で豪雨が!
明日は大丈夫だろうか。。。
その後、雨が小降りになり、消灯時間(20:00)まで山小屋の外でまったりと過ごしました。。。
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