スタート地点 | 猿倉荘 | ゴール地点 | 白馬山荘 |
最高標高 | 2832m | コース標高差 | 1602m |
歩行距離 | 6.5km | 歩行時間 | 7時間 |
行程 | 一泊二日(1日目) | 宿泊場所 | 白馬山荘 |
参加メンバー | 5名 |
~ 1日目 ~
今回は、北アルプスの最北に位置すると言ってもいい「白馬岳(しろうまだけ)」です。
白馬岳登山では、日本最大の雪渓である白馬大雪渓を登ります。
夏場でも雪渓が残っており、通過するには軽アイゼンが必要になります。
トレッキング開始から雪渓歩きには興味があったので、今回はとても楽しみです。
ただ、さすがに場所が遠いだけに、車中泊も含め、部活としては初の二泊三日のコースになります。
夜行バス(6:20)
夜行バスは、いつもお世話になっているさわやか信州号を予約!
金曜日の夜23:00に新宿を出発したバスが、白馬駅近くの降車場所に到着したのは、早朝の6時すぎでした。
上高地と比べる1時間以上長く乗っている感じがして、やっぱり白馬は遠いな~と思いました。
降車後、登山口の猿倉荘行きの路線バスに乗るために白馬駅に向かいます。
ここから、歩いて5分ぐらいです。
アイゼンレンタル(6:30)
Kさんはアイゼンを購入していなかったので、白馬駅のレンタル場所でレンタルをしました。
4本爪の簡易なものですが、白馬の雪渓歩きには全く問題ありません。
お店のおじさんが丁寧に装着のつけ方を教えてくれます。
料金は¥1000で、白馬山荘で返却する時に保証金としての¥300が返却されることになっています。
ただ、部長がKさんに返却してもらうのを忘れていたので、そのまま持ち帰ることになってしまいました。
Kさん、ごめんなさい。。。
でも、来年、GWに雲取山に行く時は、また必要になりますよ。。。
猿倉荘(7:30)
白馬駅から路線バスに揺られて約30分で白馬岳への入山口の「猿倉荘」に到着しました。
ここにはトイレと洗面所があるので、しっかりと準備をします。
今回のコースは落石など危険な場所もあるので、登山届を提出する予定だったのですが、慣れていなかったせいか提出するのをすっかり忘れてました。
みなさん、すみません。。。
白馬岳に向けて出発(7:40)
準備が完了したので、出発です!
右写真のように猿倉荘の左側に登山道があるので、そこを登って行きます。
登山道入口に左側には「トレッキングと登山について」の看板が立っており、説明を読むと大雪渓の途中の「大雪渓ケルン」までは「トレッキングエリア」でそこから先の山頂までは「登山エリア」らしい。
遥か遠くに白馬岳(8:00)
登山道に入って、しばらくは樹林帯の中を進みますが、すぐに広い道になり、そこからは遥か遠くに白馬岳が見えました。
いつもながらスタート地点近くから見る山頂は遥か遠く彼方にあります。
あんな所まで登るのか。。。
白馬尻小屋(8:40)
猿倉荘から約1時間で最初の休憩ポイントの「白馬尻小屋」に到着!
小屋の手前の道の左側の大きな岩に、写真のような歓迎メッセージが書かれていました。
こういうメッセージは疲れた気持ちを癒してくれていいですね。
メッセージをよく見ると「つ」の字だけ小さく、「おっかれさん!」となってます。
この地方の言い方なんでしょうかね~
ここには無料の水場があるので、ここで水補給です。
7月末~8月初旬の雪渓が多い時は、この小屋のあたりから雪渓が始まるようですが、この時期はここからもう少しガレた山道を登ります。
大雪渓(9:30)
大雪渓の取付き地点は、アイゼンの装着をしている人でいっぱいです。
早速、我々も空いている場所を見つけ、各自購入したアイゼンの装着開始です!
アイゼン装着!(9:40)
全員、装着完了!
自分は、モンベルの「チェーンスパイク」を購入。
この時期、どのお店もアイゼンは品不足のようで、自分の靴に合うのは、このチェーンスパイクしかありませんでした。
爪は10本ぐらいあるのですが、他のアイゼンと比べると若干、爪の長さが短いです。
ただ、チェーン式でゴムを伸ばして靴に装着するので非常に簡単に装着できますし、実際に使ってみても全く問題ありませんでした。
雪渓を登る(9:40)
いよいよこれから、雪渓歩きかと思うとワクワクします!
雪渓の上に片足を降ろし、アイゼンの爪をしっかりと雪に立て、もう片足を降ろします。
両足の爪をしっかりと雪に立てた状態で、試しに足を上下に動かそうとてみましたが、簡単には動きません。
これなら大丈夫!
数歩、雪渓を登って見ましたが、とても歩きやすく軽快です。
岩の山道より、登りやすいじゃん!
天候不良(10:15)
最初は、天候も良かったのですが、大雪渓ケルンを過ぎたあたりから、あたりがガスってきて、気温も下がってきました。
たまらず、1枚上着を着込んでから再スタート!
スタート時点は軽快でしたが、雪渓歩き、見た目以上にハードかもしれません。
落石注意(10:15)
雪渓は、落石が多いです。
しかも、通常の岩場だと落石があってもガラガラという音ですぐにわかるのですが、雪渓上では石が滑るように音もなく落ちてくるので全く気付かないのです。
歩いていても、そこら中に石が落ちており、写真のような看板付きの石もありました。。。
雪渓終了(10:45)
ようやく、雪渓終了!
ここまで約1時間ほどでした。
7月の最盛期は、2時間ぐらい続くようです。
ここからは山道となるので、ここで一休みです。
我々以外にもここで休憩している人がたくさんいました。
ガレ場続く(11:00)
雪渓終了地点からは、ガレ場の急登が続きます。
このあたりから青空が見えてきて、山道にも高山植物が多くみられるようになり、登っていても気持ちがいいです。
ガレ場は、最初は雪渓に並走するようなかたちで道が続いていたのですが、途中から右方向に大きく離れ、橋がかかったような場所もありました。
巨大な岩(12:00)
道の途中、写真のような巨大な岩が現れました。
どこから落ちてきたのでしょうか。。。
ここだけ見ていると別世界に来ているかのようです。
ダウン寸前。。。(12:15)
猿倉荘をスタートしてから約4時間半。
メンバーの疲れもピークに達してきました。
雪渓では元気だったKさんも苦しそうで、Gくんもダウン寸前の様子です。
重いカメラを背負っている他のメンバー二人もさすがにバテ気味です。
今回の白馬岳は、部活史上最高の標高差が1600mもあるコースなため、かなりハードです。
水場(12:50)
ガレ場の急登が1時間以上続いたろことで避難小屋に到着しました。
ここで休憩している方も多くいました。
避難小屋を過ぎてすぐに水場がありました。
白馬尻小屋で入れた水は、まだ余裕がありましたが、フレッシュな水が欲しかったので、ナルゲンボトルの水を捨てて、新しい水と交換!
冷たくて最高に美味しかったです!
<白馬頂上宿舎直前のガレ場>
白馬岳頂上宿舎でランチ(14:00)
ガレ場の急登もようやく終わり、「白馬岳頂上宿舎」に到着!
ちょっと遅くなりましたが、ここでランチです。
時間が遅かったので、自分は生ビールとおつまみセットを注文!
おつまみセットは、写真のように枝豆とフライドポテトのセットで¥1200です。
ビールの奥でダウンしてるのはKさん、高山病のせいか調子悪いようです。。。
白馬山荘到着!(15:00)
頂上宿舎から20分ほどで今日の宿、「白馬山荘」に到着!
やった~
スタートから約7時間、ほんとによく登りました。
早速、宿泊者用の受付へ。
右写真は、宿泊者の部屋や食堂のある棟で受付はちょうど反対側の棟にありました。
左写真は、白馬山荘全体を遠くから撮影したものです。
受付に行くと窓口が3箇所も。
さすが、800名収容できる山小屋は違う!
カフェでまったり(16:00)
受付を済ませ、部屋に荷物を置いた後、夕食まで時間があったので、カフェでお茶することにしました。
白馬山荘には、宿泊者が食事をする場所とは別に「スカイプラザ白馬」というレストランが併設されているんですね~
山頂にこんな綺麗なレストランがあるとはビックリです。
ここでは、生ビールやコーヒー、ケーキなどがあります。
自分はアイスコーヒーを注文。
しばらくまったりとした時間を過ごしました。
外は絶景! (16:40)
カフェでまったりしているところ、一足先に散歩に出かけたメンバーの一人が戻ってきて、「外の景色が綺麗ですよ!」と。
外に出ると、到着時はガスっていた周辺の山々もはっきりと見えるぐらいに晴れ渡っていました。
至福の時(17:00)
山荘前に座って遥か彼方まで続く北アルプスの絶景を眺めていると、いつまでも こうしていたい気分になります。
遠くの山々に広がる雲海も素晴らしく、時間とともに刻々とその姿を変えていきます。
メンバー二人は、たまらず生ビールを買って、至福の時を過ごしていました。
自分も飲みたかったですが、すでに1杯飲んでおり、高山病が心配なため、ここは我慢しました。
雲海の絶景(18:00)
北アルプスの絶景を眺め始めて1時間が経ち、空が夕焼け色に変わってきました。
遠くの雲海も赤く染まり始め、芸術的な景色になってきました。
1時間眺め続けていても全然飽きません。。。
遥か彼方に剱岳の勇姿(18:10)
雲海の広がる景色のちょうど左奥の彼方にひときわとんがった山が見えました。
おそらく、あれが剱岳!
写真の一番右の山です。
あの山に登る時は来るんだろうか。。。
夕日に染まる北アルプス(18:15)
外の景色を眺め始めて1時間半!
ようやく、日没の時がやってきました!
雲海や近くの山々が赤く染まり、とても綺麗です。
都会では、こんな綺麗な夕景を見ることはできないです。
山って、ほんとにいいな~ と改めて実感する時でした。
<日没>
夕食(18:30)
素晴らしい夕景を堪能した後、すぐに夕食の時間となりました。
食堂は一度に200人ぐらいは入れそうな広さで、学食のように列に並んで、お盆の上にご飯やおかずを各自取りました。
献立は、唐揚げ、イカリング、ポテトなどのおかずと漬物とご飯とお味噌汁でした。
結構、美味しかったです。
本日の寝床(19:00)
5人のメンバーに割り当てられたのは、廊下を挟んで区画された2畳の部屋が2つです。
写真のように敷布団が2枚に掛け布団が3枚。
仙丈ヶ岳の馬の背ヒュッテに比べれば少し余裕があったかもしれません。
満天の星空(23:20)
天気が良かったので、星空を期待して夜中の23:00頃に外に出てみました。
期待通り、空は満天の星空!
天の川もはっきり見え、時折、流れ星も流れていました。
写真は、メンバーの一人が撮影したものです。
綺麗に撮れてますね~
この後、1時間ぐらい星空を堪能した後、就寝につきました。
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