今回は一昨年夏に訪れ、今回2回目となる尾瀬です。
前回は尾瀬ヶ原を周遊するコースを巡りましたが、今回は至仏山登山コースです。
至仏山は山ノ鼻側から登った場合、標高差800mほどの山ですが、ほとんどが急登のため、結構ハードな山です。
尾瀬というと散策というイメージが強いですが、至仏山登山コースは、登山に近いというか完全に登山です。。。
夜行バス(22:50)
尾瀬には前回同様、「サンシャインツアー」で池袋から夜行バスで行きます。
池袋を23:00に出発した夜行バスは、4:00に尾瀬戸倉に到着しました。
ここからは、小型のマイクロバスに乗り換えて鳩待峠まで行きます。
乗り換えのために一旦、バスを降りると。。。
寒い!!
9月末ともなると気温もかなり低いため、思った以上に外は寒かったです。思わず、ダウンを着ました。
尾瀬ヶ原が草紅葉の見頃ということもあり、バスターミナルは、かなりの人がバスを待っていました。
鳩待峠(5:10)
マイクロバスは定員20~30人ぐらい小型のもので、それが何台もターミナルにやってきて乗り換え待ちの乗客を次々と乗せて発車して行きます。
我々はほとんど最後の方だったので、本当にバスに乗れるのか心配だったですが、そこはちゃんとツアーの方が人数をカウントしているようで、乗れるには乗れたのですが、バスは補助席まで使用して満席状態でした。
戸倉から約40分ほどバスに揺られ、尾瀬散策のスタート地点となる鳩待峠に到着です。
まだ、5時すぎだというのに、かなりの人がいました。
舞茸おにぎり弁当(5:30)
尾瀬戸倉到着時にバスの中で支給された朝食(舞茸おにぎり弁当)です。
前回、大好評だったので、今回もこの舞茸おにぎり弁当つきのツアーを予約しました。
弁当はおにぎりが2個に小さめの焼き鮭とウィンナーだけだったのですが、舞茸が入った炊き込みご飯風のおにぎりの味はやはり美味しかったです!
ハプニング発生(6:10)
出発の準備をしているところで、ハプニング発生!
今回初参加のI さんが準備に時間がかかっているな~と思っていたところ、どうも靴紐がシューズの穴に入らないとのこと。みんなで、穴を広げようとしたりして何とか紐を通そうと努力したのですが、紐の先がバラけてしまっていて、どうしてもうまく通すことができません。
その時、近くを通りかかったおじさんが、靴紐の予備を持っていて、「これ、使っていいよ」と親切に渡してくれました。
新しい靴紐は、それまでの苦労が嘘のように、すんなりと通りました。。。
靴紐の予備も必要だな~と思った出来事でした。
記念撮影(6:40)
ようやく、全員の出発準備が整ったので、出発前の記念撮影(※写真には人は写っていませんが)です!
撮影場所は、前回同様、尾瀬の看板の前です。
朝焼けの至仏山(6:45)
6時すぎになると、日が上ってきてあたりも明るくなってきました。
これから登る至仏山の山頂も朝焼けに輝いていました。
尾瀬散策開始(6:55)
ようやく、尾瀬散策のスタートです!
鳩待峠からは、しばらくは下り坂が続きます。
結構、急な下り坂で、前回は、帰りにここを登らなければなりませんでした。
下り坂が終わると、比較的平坦な道に変わると2本の木道に変わります。
尾瀬は、基本的にこの2本の木道が延々と続く感じです。
熊除けベル(7:00)
尾瀬は、クマが出ます。。。
なので、鳩待峠から山ノ鼻に向かう途中の道端には、2箇所ほど写真のような熊除けのベルが設置されています。
道行く人は、みんなこのベルを鳴らして通っています。
山ノ鼻(7:20)
鳩待峠を出発して約40分、尾瀬ヶ原と至仏山との分岐点にあたる山ノ鼻に到着です。
今回のコースでは、ここが唯一のトイレがあるポイントなので、みんなトイレ休憩です。
草紅葉の尾瀬(7:30)
山ノ鼻からは至仏山に向けて分岐するのが通常のコースなのですが、尾瀬ヶ原の草紅葉がちょうど見頃だったため、草紅葉を見るために尾瀬ヶ原の入口付近までちょっと往復することにしました。
尾瀬ヶ原に向かって5分ほど木道を歩くと、そこには黄金に輝く草原が広がっていました。
夏の尾瀬ヶ原も素晴らしいですが、草紅葉の時期の尾瀬ヶ原もいいものだと思いました。
至仏山へ!(7:40)
尾瀬ヶ原の草紅葉も堪能したので、Uターンして山ノ鼻の分岐点まで戻ります。
山ノ鼻から分岐点を反対側に進み、至仏山に向かいます。
分岐点からすぐに写真のように尾瀬ヶ原と同じ草紅葉の広がる絶景ポイントがありました。
草原の向こうにそびえ立つのが至仏山です。
山道始まる(7:45)
草紅葉の草原が終わると、いよいよ山道が始まります。
山道は、樹林帯の中の木の階段を登るのですが、初めから写真のように比較的急な階段が続きます。
振り返れば燧ヶ岳(8:30)
1時間近く樹林帯の中を登ると、ようやく開けた場所に出てきました。
振り返ると、燧ヶ岳の絶景が!
その手前には草紅葉に染まる尾瀬ヶ原が少し顔を出してきました。
ガレ場(9:10)
標高も高くなってきたところで、ガレ場登場!
この辺りは、蛇紋岩と言われる粘土鉱物を多く含んだ岩が多く、さらに昨日の雨で非常に滑りやすくなっていました。
いろんなブログでも滑りやすいから注意しろと書かれていました。
足場を慎重に確認しながら登ります。
ようやく中間地点(9:15)
至仏山の登りを開始して約1時間半、かなり登ってきたな~と思っていたところに標識が。。。
「ここが、中間地点です」
全員モチベーションが下がってしまいました。。。(^^;
クサリ場(9:25)
クサリ場です!
岩が蛇紋岩なため滑りやすく、慎重に登らなければなりません。
至仏山には、このようなクサリ場が何箇所かあります。
休憩ポイント(9:40)
長い急坂が続き、みんな疲れが溜まってきたところで、ベンチのある見晴らしの良い休憩ポイントがあったので、一休みです。
朝食が早く、みんなお腹が空いてきたので、思い思いに行動食などでエネルギーを充填します。
ここからは、尾瀬ヶ原が綺麗に見渡せます。
<尾瀬ヶ原の絶景>
木道の階段続く(10:10)
ガレ場が終わり、頂上が近づいてきたところから、今度は木の階段が続きます。
この木の階段が長いんですよ。。。
まあ、ガレ場に比べれば、ずっと登りやすいんですけどね。
尾瀬ヶ原の絶景(10:15)
頂上も近くなり、標高もかなり高くなってきました。
草紅葉で黄金色に輝く尾瀬ヶ原の絶景も段々と高度感が増していき、遥か遠くまで見渡せるようになってきました。
綺麗ですよね~
今回の中では一番の写真ではないでしょうか。。。
休憩ポイント2(10:30)
長く続く木の階段の先が空しか見えなかったので、頂上だと思って坂を登りきったところで、がっかり。
先にもう一つ山がありました。。。
あの山こそ頂上でしょうか。。。
メンバーのみんなも落胆し、疲れもかなり溜まっていたので、次の上りの手前のベンチで再度、休憩としました。
山頂到着!(10:50)
ようやく、山頂に到着!!
しかし、ガスって何も見えません。
360度の絶景を期待していただけに、ちょっとガッカリです。
山頂は思ったより狭く、昼食を取る登山客でいっぱいでした。
山頂でランチをと思っていましたが、景色も良くないため、他の場所で食べることにしました。
下山開始!(11:00)
ランチを取る場所を探しつつ、下山開始!
下りは、いきなりのガレ場の連続です。
道は相変わらず蛇紋岩が多く、濡れて滑りやすくなっているため、上りより慎重に下りなければなりません。
ガスの中のランチ(11:20)
20分ぐらい下山しましたが、中々、良い場所がないため、道端のちょっと広くなった場所でやむを得ずランチとしました。
我々がランチを取っている場所はガスっていませんでしたが、周りはガスでいっぱいで、眺めは良くありませんでした。
小至仏山頂(12:00)
お腹も一杯になったところで、再び下山開始です!
すると途中から道が上りに変わり、メンバーからは
「え~、また上りなの~」
と溜息に近い落胆の声が。。。
しかし、この上りはすぐ終わり、小至仏山山頂に到着しました。
この山頂は運良くガスが晴れていて、周りの景色が良く見えました。
ただ、山頂はガレ場状態で、数人しか立っていられないほど狭い場所でした。
遥か彼方に鳩待峠(12:10)
小至仏山山頂からは、遥か彼方に鳩待峠が見えました。
集合時間まであと2時間。
間に合うのか。。。
<遥か彼方に鳩待峠>
至仏山の草紅葉(12:30)
至仏山山頂からかなり下ったところで、尾瀬ヶ原と同じ2本の木道の道となりました。
標高が下がってくると青空が広がり、さっきまでのガスった状態が嘘のようにとても良い天気となりました。
この辺りも尾瀬ヶ原と同様、草紅葉がとても綺麗でした。
ゴール!(13:45)
ようやく鳩待峠に到着です!
スタートしてから約7時間、一時はバスの到着時間に間に合わないかと思いましたが、なんとか間に合ってホッとしました。
駐車場は、帰りの登山客を乗せる多くのバスですでに一杯になっていました。
至福の時(14:00)
下山後は、お約束のビールです!
すると I さんから行動食用に持ってきていた枝豆が余っているのでどうぞとのこと。
ビールと枝豆、最高です!
I さん、どうもありがとう!
この後、小型バスに乗り、尾瀬戸倉で再度バスの乗り換えで待つこと30分(? はっきり覚えてません。。。)
その後、大型バスに乗り換え、帰路につきました。
この日は何故か、ビールを無性に飲みたかったため、戸倉で1本。さらに帰路の途中で立ち寄ったお土産屋でもう1本と、3本もビールを飲んでしまい、バスが高速に乗った頃には熟睡状態でした。。。
今回の至仏山は、尾瀬という印象からは想像できない本格的な山でした。
残念ながら山頂からの絶景は堪能することはできませんでしたが、至仏山からの尾瀬ヶ原の草紅葉の絶景は素晴らしいものでした。
いつかは向かいに見えた燧ヶ岳にも登ってみたいと思いました。燧ヶ岳も日本百名山の一つです。
至仏山は尾瀬にあらず、侮りがたし
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