今回は、毎年恒例の涸沢です。
ただ、今回は部活ではなく、前の会社でお世話になった上司の方(Mさん)と、ご一緒させていただくことになりました。
Mさんは、久しぶりの登山ということで、荷物が少なく済むようにテント泊ではなく、宿泊場所は、昨年同様、涸沢ヒュッテです。
(※実は、私の方は、今月末にテント泊で再度、涸沢を訪れる予定になっています。)
夜行バス(22:25)
涸沢は長野県上高地の奥、約6時間ほど徒歩で歩いて行ったところにあります。
なので、上高地までは夜行バスを利用して行きます。
バスは、いつも「さわやか信州号」を利用。
「さわやか信州号」は、今年から新宿のバスタ新宿から出発することになったので、ターミナルの4Fの待合室で待ち合わせます。
しかし、昨年までのバスターミナルと違い、バスタ新宿の待合室は、かなり広く、バスを待つ大勢の方で、大混雑しており、Mさんがどの辺りで待ってらっしゃるのかわかりません。
仕方なく、携帯電話で連絡を取り、なんとか、Mさんと合流することができました。
バスは、定刻通り22:25に新宿を出発。
今回は、3列シートのグリーンカーを予約することができたので、ゆったりと座って行けました。
上高地バスターミナル(5:20)
バスが上高地バスターミナルに到着したのは朝の5:20。
辺りは薄暗く、霧がかかって周辺の山々などは一切見えませんでした。
う~ん、今日は天気悪いのかな~
ターミナル周辺には、すでに大勢の登山客が出発の準備をしていました。
東京では、まだ夏気分でしたが、ここはすっかり秋の気配で、気温も10度以下。
長袖の上着を一枚、上に羽織っていても少し寒かったです。
朝食(5:35)
荷物や服装の準備を済ませ、バスターミナル近くのベンチで朝食です。
ベンチの傍は、梓川の清流が流れ、対岸の奥には穂高の美しい山々が見える絶景スポットです。
こんな景色を眺めながら、朝食を食べれるなんて本当に贅沢だな~と思います。
ただ残念ながら、朝食は、出発前にあらかじめ買っておいた菓子パンです。
出発!(6:15)
朝食後、準備運動を済ませ、涸沢に向けて出発です!
先ほどまで辺りに立ち込めていた霧も、ほとんどなくなり、梓川の向こうに穂高の美しい山々が綺麗に見えてきました!
こんな景色を見ると、おのずとテンションが上がってきます!
河童橋(6:20)
バスターミナルを出発して5分ほどで河童橋に到着。
川の水の色は、エメラルドグリーンで、その奥に穂高連峰が見えます。
何度見ても、この河童橋からの美しい景色には感動します。
河童橋から反対方向を見渡すと、梓川の奥に朝日を浴びた焼岳の美しい姿が見えます。
いつもより多い登山客(6:15)
河童橋からの素晴らしい景色を堪能し、いよいよ涸沢に向けて出発です!
我々と同じように涸沢へ向かうと思われる登山者も大勢歩いています。
ここ数年、毎年、この時期に涸沢を訪れていますが、今年は例年より人が多い気がします。。。
(※この後、涸沢ヒュッテでこの悪い予感が的中することに。。。)
「ホームレス画伯」のテント(6:30)
河童橋からしばらく歩くと、、河童橋で油絵を描き続けている渡辺さんのテントがありました。
出来上がったばかりの作品なのか、テントの向かいの道路傍に油絵が立てかけてありました。
その傍らには、
世界の人々に支えられ上高地を描き続けて58年 第4回上高地展を夢見て「穂高を見ずに、上高地を話るなかれ」
とのメッセージが。。。
木漏れ日のキャンプ場(6:20)
渡辺さんのテントすぐ先にある、小梨平キャンプ場を通過します。
朝日の木漏れ日が、木々の合間から差し込んできて、朝の清々しい空気の中、歩いていてとても気持ちいいです。
さすがにこの時期はキャンプをしている人は、ほとんどいませんでした。。。
明神岳(6:40)
河童橋から少し進むと左手に梓川が並走するようになり、その奥に明神岳が綺麗に見えてきます。
空は青空、気分がいいです!
美しい梓川(6:45)
登山道に並走する梓川は、目を疑うほどに透き通ったエメラルドグリーンに輝いており、本当に美しいです。
いや~、この川の美しさはいつ見ても心癒されます!
明神館(6:55)
バスターミナルから約1時間で明神館に到着。
我々同様に涸沢に向かう登山客が休憩を取っていました。
ここは、昼間は上高地の観光客で賑わっているのですが、さすがにこんな早朝には、登山客しかいないでようです。
古池(7:15)
明神館から少し進み、徳沢までのちょうど中間地点に「古池」があります。
水の透明度が高く鏡面効果もあり、神秘的な美しい場所です。
ちょうど空が曇っていたせいか、今日は鏡面効果が今一つでした。
明神岳と梓川の並走続く(7:30)
明神館から次のチェックポイントの徳沢まで約1時間の道のりなのですが、登山道と並走するように明神岳と梓川が常に見えます。
とても美しい光景なので、歩いていてもとても気持ちいいです。
土砂崩れ(7:50)
しばらく進むと土砂崩れが起きた個所があり、歩道を大きく川側にスライドさせて、土砂が流れ込むのを防いでいました。
本格的に土砂崩れの箇所を工事しているようです。
徳沢キャンプ場(7:55)
バスターミナルから約2時間、徳沢に到着!
ここには、木々に囲まれた広々としたキャンプ場があります。
みちくさ食堂(8:00)
キャンプ場のすぐ先にある「みちくさ食堂」は、ソフトクリームで有名です。
ただ、早朝ということで気温も低めだったので、「ソフトクリームを食べたい!」という気分になるには今ひとつです。
昨年同様、帰路に食べることにしました。
新村橋(8:10)
徳沢からは、しばらく林間の道を進みます。
20分ほど歩いたところに新村橋があります。
パノラマコースを通って涸沢から下山した場合は、ここに出てくることになります。
新村橋から眺める梓川は、エメラルドグリーンに輝き、本当に美しいです!
前穂高(8:45)
新村橋を過ぎてしばらく歩くと、再び道の左手に梓川、その奥に前穂高を見渡せる絶景の歩きが続きます。
横尾に到着(9:00)
バスターミナルから約3時間で涸沢までの中間地点の横尾に到着!
横尾大橋前で休憩(9:18)
横尾山荘前では、多くの登山客が丸太のベンチに座って、休憩しています。
我々も、横尾大橋前のベンチに座って、休憩としました。
我々もここで少し休憩したのち、山荘の向かいの「横尾大橋」を渡り、涸沢に向かいます。
横尾大橋(9:25)
休憩後、「横尾大橋」を渡り、涸沢に向かいます。
平坦な山道(9:53)
横尾大橋から、しばらくは写真のような平坦な山道が続きます。
急な登山道(10:00)
横尾大橋からしばらくは平坦な道が続くのですが、その後、写真のような急な登山道になります。
ただ、昨年までは岩がごろごろした道だったのですが、今年は木で補強がされ、階段状に登りやすく整備されていました。
屏風岩(10:15)
国内最大級の岩場「屏風岩」です。
写真で見るとそんなに迫力がないかもしれませんが、生で見ると大迫力でアドベンチャー映画にでも出てきそうな情景です。
ここをロッククライミングで登る人もいるらしいですが、自分には信じられないです。。。
本谷橋(10:25)
横尾からの最初の休憩ポイント「本谷橋」に到着です。
この橋、結構揺れるので、怖い人は右下の川岸に設置されている小橋を通ることをおすすめします。
これからの急登に備えて、ここで一休みしました。
急坂(10:40)
本谷橋から先は、これまで以上の急坂になります!
道もガレ場状態で、登山が久しぶりのMさんも足場に気を付けながらゆっくりと登って行きます。
涸沢カール見える(11:17)
本谷橋から約40分、山の谷間の間から涸沢カールが見えてきました。
う~ん、まだあるな~
ガレ沢のトラバース(11:25)
本谷橋から1時間ぐらい登山道を進んだところに、山肌に無数の落石がある個所があります。
ここは、落石の上を浮石に気を付けながら慎重に進む必要があります。
しかし、昨年とは見違えるように岩場が整備されていました。
ヒュッテなどの山小屋のスタッフの方々が整備されたのだと思いますが、昨年は、ガタガタだった道が、舗道のように整備されており、その作業量を思うと、作業された方に頭が上がりません。
本当にありがとうございます!
涸沢カールまであと少し(12:15)
急坂の後、ガレ沢のトラバースが終わり、しばらく樹林帯が続きます。
この樹林帯を抜けると写真のような岩場の間を沢が流れる少し開けた場所に到着します。
ここからは、涸沢カールがかなり近くに見えます。
よし、あと少しだ!
屏風の耳(12:20)
登山道の左後ろに尖った山が見えます。
これが、屏風の耳です。
屏風の耳は、昨年の紅葉時期に登りました。
とても眺めの素晴らしい場所でした。興味がある方は、こちらをご覧ください。
ヒュッテ到着!(13:35)
上高地を出発して約7時間半、ようやく涸沢ヒュッテに到着です!
涸沢カールの絶景!(13:40)
涸沢ヒュッテのテラスに向かうと目の前に涸沢カールの絶景が飛び込んできます!
涸沢を何度も訪れている自分でも、苦労してここまで登ってきた後でこの光景を目にすると思わず叫びたくなってしまいます。
それほど、このテラスからの景色は感動的です!
名物おでんと生ビール!(12:45)
絶景を堪能した後、ランチタイムです。
涸沢と言えば、涸沢ヒュッテ名物のおでんと生ビール!
これしかありません!!
テラスで絶景を眺めながら、Mさんと乾杯です!!
涸沢ヒュッテのテラスの売店には、おでん以外にもいろんなメニューがあります。
おでんは6品あり、おでん6品と生ビールや日本酒がセットになったものもあります。
自分は、いつも生ビールセットを注文しています。
メニューの詳細や涸沢での宿泊の詳細は、こちらのページを参照してください。
チェックイン(14:35)
ランチの後、本日の宿泊場所の涸沢ヒュッテにチェックインです。
ヒュッテの受付は、テラスの真下にあります。
受付を行うと、今日は混雑しており、1枚の布団に2名とのこと。
え~~!!
この時期は、夏休みと紅葉の混雑期の狭間の時期のため、例年は宿泊者が少ないはずなのですが。。。
どうも今年の夏の天候が不良続きさったのと、この土日の天気予報が良かったので、登山客が集中してしまったようです。
受付の横は、売店となっており、ヒュッテのグッズがたくさん販売されています。
手ぬぐい、バンダナ、スタッフバック
各種絵葉書や、バッチ、Tシャツなどさまざまグッズがあります。
また、ヘルメットのレンタルも1日1000円で行っています。
宿泊煉(13:45)
今年の我々の宿泊煉は、本館です。
本館は、テラスと同じ高さに建てられており、テラスの売店のすぐ後ろ辺りに入り口があります。
本館は2階建てで、土間を上がったところに部屋の案内図が張ってあります。
各部屋には山の名前が付けられており、今日の我々の部屋は、2Fの「北穂」です。
部屋は、廊下の左右に2部屋ずつと奥に1部屋あります。
我々の「北穂」は、一番奥の2階になります。
階段を登ったところに入り口があるのですが、入り口の高さが非常に低いため、気を付けていても、何度も頭を上の木にぶつけてしまいます。
部屋は、写真のようにオープンスペースとなっており、布団が両側に3枚と中央に1枚、敷いてありました。
荷物は、布団が敷いていない空きスペースに置かざるを得ません。
ヒュッテでの宿泊は、これで3回目になりますが、今回の部屋が一番、狭いと思いました。
ここで1枚の布団に二人で寝るのか~~~
散策(13:45)
夕食(17:00~18:00)まで時間があったので、周辺の散策に出かけました。
例年より多い雪渓(13:50)
ヒュッテからテント場に向かって少し下った場所から左方向へ道があり、そこから雪渓に行くことができます。
今年は、昨年よりも雪解けが遅かったようで、雪渓が、かなり広範囲に残っていました。
今月末には、テント泊で涸沢を再度訪れる予定なのですが、この雪渓の状態だと、昨年より数十張は、テントを張れる数が少なくなってしまうと思います。
涸沢小屋へ(14:00)
まだ時間があったので、向かいの山の上にある涸沢小屋に向かいました。
コーヒーとおはぎ(14:10)
涸沢小屋の前には、涸沢ヒュッテと同じようにテラスが設置されており、ここからテント場やカールを眺めることができます。
日が陰って、ちょっと、気温が下がってきたので、コーヒーとおはぎを注文しました。
荷上げヘリ(?)(14:35)
コーヒーを飲みながら、涸沢小屋のテラスでまったりとしていると、ヘリコプターが、大きな音を立てながら、ヒュッテのヘリポートに離発着していきました。
特に大きな荷物を運んでいる様子もなかったのですが、何を運んでいたんでしょうね。。。
涸沢山岳総合相談所(14:50)
気温も下がってきたので、ヒュッテに戻ることにしました。
テント場からヒュッテのテラスに向かう途中、右手に「涸沢山岳総合相談所」があります。
相談所の前には、今年の遭難発生状況が掲示されていました。
この2か月間で11人もの人が亡くなられているようです。
自分も気をつけなければ。。。
夕食(17:00)
部屋に戻ると、我々以外の布団は一人しかいません。
どうも、混雑を予想して二人で1枚と言いながら、結局、そんなに多くなかったということのようです。
しかし、先に部屋に入って、1枚で2名となる場所を確保してしまっていたため、今更、変更するのも難しく、このままとすることにしました。
夕食は、受付の奥にある階段を下りたところにあります。
17:00~18:00の好きな時間に行けば良かったのですが、お腹も空いて他にすることもなかったので、10分前に向かいました。
受付に行くと、そこにはすでに10人以上の列が出来ており、その後ろに並びました。
17時になると、すぐに食堂に通され、グループごとに空いている席に通されました。
夕食は、写真のような内容で、山小屋としては良い方だと思います。
早速、生ビールを注文して、乾杯!
食事の後、本当は星空を撮影したかったのですが、外はあいにくの雨模様。
仕方なく部屋に戻り、明日の登山の準備をして、すぐに布団に入ってしまいました。
明日の天気が心配です。。。
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