涸沢での宿泊手段には、山小屋に泊まるかテント泊するかの2通りがあります。
山小屋泊
涸沢には、以下の2つの山小屋があります。
紅葉の最盛期となると、山小屋の混雑度はピークとなるため、5人で1枚の布団などという信じられない状態になることもあるようです。
なので、紅葉最盛期などは、手前の横尾や徳沢の山小屋に宿泊して涸沢まで日帰りする方も多いようです。
涸沢ヒュッテ
収容人数 | 約180人 |
宿泊料金 | 1泊2食:10000円 夕食のみ:9000円 朝食のみ:8000円 素泊まり:7000円 弁当:1000円 |
その他 | お風呂、シャワーなし |
※料金等、最新の情報は、涸沢ヒュッテのHPをご確認ください。
涸沢小屋
テント泊
涸沢のテント場は、テント泊をされる方なら一度は泊まってみたいと思う憧れの場所です。
テントが張れる場所は、結構広いので、どこかには張れるとは思いますが、紅葉最盛期などは、1000張り以上という驚異的な数にもなることがあるようです。
テント場
涸沢カール内の二つの山小屋に挟まれた岩場のエリアがテント場になります。
テント場は、写真のように地面が整地された場所もあれば、地面も岩だけという場所もあります。
当然のごとく良い場所からテントが埋まって行くので、到着が遅くなるほど、岩がごろごろしていたり、水場から離れているなどの悪い場所になってしまいます。 涸沢のテント場は、岩場のためペグが打てないので、紐などは岩に縛り付けるようになります。
私が使用しているタニ2Pを張ったときの様子を
からご覧いただけます。
テントの受付は、だいたい13~15時ぐらいから始まります。
受付はテントを設営してからでも大丈夫なので、テント場に到着したら、まず良い場所を確保して、さっさとテントを設営してしまいましょう!
受付は、涸沢ヒュッテのテラスに向かう道の途中にあります。
料金は、
1名につき 1泊:大人1000円、小人(小学生以下)500円
になります。
以前は、もっと安かったんですけど、毎年値上がりしてます。。。
設営料金を支払うと「テント設営許可書」と書かれた紐付きのプレートをもらえるので、写真のようにテントの張り綱などに結んで目立つところに掛けておきます。
夜中に管理人が懐中電灯を持ってプレートの確認に見回りに来ます。
受付時に貸出品も借りれます。
・シュラフ(3シーズン用/1人1泊) 2000円
・銀マット 1000円(1枚1泊)
・コンパネ(板) 500円(1枚1泊)
・シュラフ・マット・コンパネ板(※テント持参者は、当日受付のみ)
自分は、いつも銀マットを借りています。
私のテントにぴったりなサイズで、地面が少し凸凹していても快適に過ごせます。
地面の凸凹が酷い場所では、コンパネを借りるといいようですが、数が多くないようで、結構速くなくなってしまうようです。。。
レンタル品とテント設営許可書は、出発日に受付小屋に返却します。
出発は、たいてい早朝の時間になるので、受付は開いていません。
なので、小屋の前にレンタル品の回収用のテントがあるので、その中に返却します。
テント設営許可書も、受付の前に小さな回収箱が置いてありますので、その中に返却します。
レンタルテント
テント泊はしたいが持って行くのが大変という方に向けに涸沢ヒュッテでは、レンタルテントのサービスをしているようですが、事前の電話予約が必要です。
レンタルテントは、常設のもので涸沢ヒュッテ近くの緑色のテントが、レンタルテントになります。
数がそんなに多くないので混雑期の予約は困難を極めると思います。
予約開始時期など、涸沢ヒュッテのHPをご確認ください。
<レンタル>
・レンタルテント 9000円
貸出期間は、7月中旬~10月中旬
気温
その日の天気にもよりますが、朝夕はかなり寒くなります。
例年、8月中旬でも最低気温が10℃を下回っています。
私は、8月と10月の3連休に涸沢でテント泊をしたことがあります。
シュラフは、モンベルの「U.L.スパイラルダウンハガー#3」を使用しています。
8月でも夜はシャツ1枚では寒く、ライトシェルやダウンを着込んで寝ました。
10月はさらに寒さが厳しく、私が訪れた時は、夜に雪が降るくらいに寒かったため、厚手の下着やフリース、ダウンなどを着込んで寝ても結構寒かったです。
水場とトイレ
水場
水場は、涸沢ヒュッテか涸沢小屋にあるものを利用します。
涸沢ヒュッテの水場の方がテラス近くにあるので、こちらの方が便利です。
水は豊富にあるので、お金を出して水を買う必要はありません。
トイレ
トイレも涸沢ヒュッテか涸沢小屋のものを利用します。
どちらもテント・山小屋宿泊者共有で、涸沢ヒュッテのトイレは、水場の右側の階段を下りたところにあり、右側が和式、左側が洋式になります。
入口に100円の料金箱が設置してありますが、ヒュッテ宿泊とテント利用者は、料金に利用料が含まれているので無料です。
扉に「女性専用」と張り紙がされているところは、女性専用になります。
混雑期は、水場を越えてテラスの売店あたりまで長蛇の列ができます。
男性の小用のものも同じ場所にあるのですが、こちらは行列ができることはあまりないようなので、この長蛇の列に並ぶ必要はありません。
私も最初はわからず、大用の列に並んでしまったことがあります。
食事
山小屋宿泊者は、1泊2食付で予約された場合、朝食と夕食は山小屋で食べれますが、昼食や、テント利用者が食事をする場合、以下に挙げるものが利用できます。
テラス(涸沢ヒュッテ)
涸沢ヒュッテのテラスには売店が併設されており、各種豊富なメニューが揃っています。
特に生ビールとおでん6品がセットになった生ビールセットは、私にとっては最高のセットです。
テラス席に座って、涸沢カールの素晴らしい絶景を眺めながら生ビールは、都会では 味わえない至福の時です。
<名物おでん>
・生ビールセット(おでん6品+生ビール) 1,400円
・缶ビールセット(おでん6品+缶ビール350ml) 1,100円
・日本酒セット(おでん6品+岩波(常温・熱かん、あり)) 1,100円
・がんも 150円
・たまご 150円
・だいこん 100円
・ちくわ 100円
・糸こんにゃく 100円
・さつま揚げ 100円
- ラーメン 1,000円
- カレーライス 1,000円
- 生ビール 800円
- 缶ビール レギュラー 500円 、ロング 700円
- 日本酒 500円
- コーヒー 400円
- ソフトドリンク 300円
テラス(涸沢小屋)
涸沢小屋の前にもテラスがあります。
ここからの眺めも最高で、涸沢カールを間近に見ることができます。
また、テラスが高台にあるので色とりどりのテント場を上方から見渡すことができます。
ここもテラスそばに涸沢小屋の売店があり、生ビールと枝豆セット、ラーメンなど各種メニューが揃っています。
山小屋で食事
宿泊者でなくても山小屋で食事だけすることも可能です。
- 涸沢ヒュッテ(当日、午後4時まで受付)
- 夕食:2,500円
- 朝食:1,500円
- 弁当:1,000円
- 涸沢小屋
- 夕食:2,200円
- 朝食:1,200円
- 弁当:1,000円
温泉
登山の後は、やはり温泉に入りたいですよね! 最終日に涸沢を早朝に出発すると、だいたいお昼ぐらいに上高地に到着すると思います。
私が、いつも利用しているのは、以下の2つのホテルの日帰り温泉です。
上高地アルペンホテル
アクセス | 河童橋から徒歩5分 |
料金 | 1000円(レンタル用バスタオル、タオル付) |
利用時間 | 7:00~10:30(受付終了10:00) 12:00~14:30(受付終了14:00) |
その他 | ※売店で缶ビールが購入可能 |
帰りのバスが早いときは、バスターミナルに近い「上高地アルペンホテル」を利用します。
近場だけに繁盛期は混んでおり、ロビーで順番待ちで待たされることがあります。
上高地温泉ホテル
アクセス | 河童橋から徒歩20分 |
料金 | 大人800円、小学生以下400円 |
利用時間 | 7:00~9:00、12:30~15:00 |
その他 | タオル200円、バスタオル(レンタル)300円 ※売店で生ビールが購入可能 |
時間に余裕がある時は、風呂上りに生ビールが飲める(これ大切です)「上高地温泉ホテル」を利用しています。
こちらは、上高地アルペンホテルと比べると比較的空いています。
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